GOD ONLY KNOWS
1999年10月23日 東京・後楽園ホール
観客動員数:2000人
|
 |
| ■ 第1試合 シングルマッチ15分1本勝負 竹内彩夏彩夏デビュー戦 |
 ○里村明衣子 |
|
vs |
|
 竹内彩夏× |
(3分34秒、裏十字固め)
|
 |
ドロップキックの連発。ヒザへの低空ドロップキック。高速の横回転エビ固め。
竹内が出した技はこの3種類。里村はすべて受けとめ、横回転エビを裏十字に切り返してフィニッシュ。相手に関してはね、これはもう、里村しかいなかったです。竹内にとっては一番コワい人だったと思いますよ。道場でたくさん稽古つけてもらった人だから。
さて、竹内ですが…すごくいい顔をする選手です。1年半という期間を耐え抜いて養われた目の光を見て欲しい。これは批判とかじゃなくて、ヨソの人と比べてもらっても構わないです。いわゆるリングで顔が変わるタイプ。普段は金村みたいな顔してるのにねぇ…。当面は厳しい戦いが続くと思いますが、気持ちを切らさずに頑張ってほしいです。
|
 |
| ■ 第2試合 タッグマッチ30分1本勝負 |
 永島千佳世
 RIE
|
 |
vs |
 |
 シュガー佐藤
 中山香里
|
○永島千佳世(17分22秒、変形ウラカン崩れから片エビ固め)シュガー佐藤×
|
 |
非常にローテンションの試合でした。相手のワルツを“踊る"んじゃなくて、“踊ってしまう"というシュガーの悪い面がモロに出ましたね。最近はどうもピリッとしない試合が続いていますが、意識的に裏拳とライガーボムを極力使わない組み立てを試しているようなので、一山超えればまたググッと来ると思います。
永島は悪いなりにも要所に見せ場あり。ジャーマンや滅多に見せないキチンシンクもドンピシャのタイミング。最後は“大車輪式腕十字の体勢から更にワンモーション加えてのウラカン”というアンビリーバブルなムーブでシュガーをピン。何回フェイントが入ってるのか、掛けられた方もわからなかったのでは?
|
 |
| ■ 第3試合 シングルマッチ30分1本勝負 |
 ○植松寿絵 |
|
vs |
|
 広田さくら× |
(15分34秒、ダブルリストアームサルト)
|
 |
広田はダンシングベビーで登場。ここ最近ハズしまくったことで早くも限界説の出ていたコスプレ入場ですが、今回は掴みまくり。スーパーヒールといい、紀香といい、“白塗りバカ殿系"はアタリの確率が高い模様。一方の植松は見るからにやりたくなさそう。
さて試合。序盤は気持ち悪いメークと動きで、植松と観客から多いにイヤがられていた広田でしたが、5分過ぎ植松のフォールを気合とともにブリッジで返すや、なぜか素に戻りレスリングで勝負。パワーボムを空中で反転し、背中に滑りこんでYEBISUを極め、更にそこから何気に越中式の後方回転エビというあっと驚く波状攻撃を見せたかと思えば、裏拳もフェイントを含めてほぼ全弾命中。その上、ケツの前にはダンシングを見せるなどキャラクターも忘れません。
一方の植松も広田のコーナースウェーを下からアッパーで迎撃するなどイヤイヤながらもどうやら研究をしてきた模様。最後は広田が掟破りの羽根折り首固めを仕掛けたものの、あまりにモーションが低速だったため、植松が技の途中で逆襲ジャーマン。更にトドメのダブルリストで投げますが、広田はこれを投げられた体勢のままタイミング良く回転エビ。このエビを返されるや素早くジャックナイフにスイッチするという、ドリーばりの切り返し見せますが、これをも切り返した植松が、手を緩めずにもの凄い高速度のダブルリストを決めてピン。
しかし…なんて言うか、ある意味で広田の試合こそがハイパービジュアルファイティングだと思います。この文章じゃ伝わらないけど、一試合の中でキャラクターとレスリングをここまで渾然一体に融合させるアタマには脱帽しますよ。21世紀の女子プロレスがこれだったら、ヤだけど。
|
 |
| ■ セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負 |
 KAORU
 里村明衣子
|
 |
vs |
 |
 ライオネス飛鳥
 加藤園子
|
○里村明衣子(14分45秒、デスバレーボムから片エビ固め)加藤園子×
|
 |
先に入場の飛鳥組は、里村だけが入場した段階で奇襲。呼びこみを待っていたKAORUが慌てて登場するも場外戦のペースは飛鳥組。これに対して里村は最近多用する巻き投げでチェンジ・オブ・ペース。戦場がリングに移ってから目立ったのは…飛鳥選手の圧倒的な強さ。頚椎ケガして休んでた人だとは思えない超ド迫力の暴れっぷり。そして更に驚くべきはその観客支持率。「正義の悪事」というか、「Cos ASKA said so.」な世界なんですね。女子としては今までにないタイプの選手になりつつあります。それから注目の加藤。表情が明らかに変わりました。これまでの“青春一直線ヅラ"にケレン味が加わったカンジ。このまま突きぬけて欲しいです。
試合は終盤、里村―加藤の一進一退に館内大盛り上がり。最後はグラウンド状態の加藤をそのまま担ぎ上げてデスバレーという里村ならではの怪力ムーブで加藤をピン。トーナメントの借りを返しました。
さて試合後、飛鳥選手が里村にシングル戦を示唆。これに対し里村は「やるか?じゃない、やれ!」と強気の発言。はい、わかりました。仙台で組みます(本当)。
一方、敗れた加藤もまったく悪びれることなく「じゃあ私はKAORUを潰してやるよ」と応戦。これです、これ。以前の加藤なら負けた後に絶対、そんなこと言わなかった。「別に一敗ぐらいなんでもねーぞ」って顔に書いてあります。
|
 |
| ■ メインイベント タッグマッチ60分1本勝負 |
 長与千種
 山田敏代
|
 |
vs |
 |
 北斗晶
 尾崎魔弓
|
×長与千種(7分00秒、ストラングルホールドγ)北斗晶○
|
 |
長与は序盤、北斗選手に対しデスバレー→ストラングル→裏十字という大阪のフィニッシュとまったく同じ動きを見せ、精神的ダメージを与えつつの秒殺狙い。これをRIE選手が有刺鉄線棒でカット、更に長与を流血させるや、NDSはセコンド・凶器総動員モードに突入。北斗選手が久々に木刀を握れば、尾崎選手は新兵器・赤の棍を投入。まずはトワリングで赤棍を振り回すや、足払いは決めるわ、突くわ払うわと長さを自在に操りGAEAを翻弄。何で棍の使い方知ってんの?更に青バケツを取りだし殴りかかりますが、これは“なごみ系"で失敗。
しかし、そのバケツを山田が奪い取りNDS勢を蹴散らすやフラストレーションの溜まった観客は大爆発。長与も息を吹き返しGAEA勢が逆襲に転じかけますが、NDSは巧みにセコンド勢を介入させて再び乱戦に。混乱の中、北斗選手は長与に対し大阪と、ついさっきの恨みを返さんばかりにストラングルホールドγ! これがガッチリと決まり、7分ジャスト、なんと長与が旗揚げ以来初のギブアップ!!
更に衝撃はここから。北斗選手はゴングがなっても技を離さない、離さない!GAEA勢が分け入って離しても、今度は尾崎選手が執拗に腕固め! ちょっと長与の痛がりかたが尋常じゃないなと思っていたら、KAORUが血相を変えて救急車を要請。どうやら長与の肩が破壊された模様。これは結構、ヤバそうだよ…。
乱闘が収まり、脂汗を流す長与を引き上げさせようとするGAEA勢に対し、NDSはなおも罵倒のオンパレード!!
「痛ぇだろ!大阪と、さっきの恨みだ。思い知ったか、コラ!」(北斗)
「親子揃って骨折か!呑気にワイドショーの取材受けてるからだ、バカ」(尾崎)
「山田!全女の頃からてめぇはムカつくんだよ!お前はどうせダメなんだから、もう一回豊田と歌でも歌ってろ!」(北斗)
客の帰れコールに「てめぇらが帰れ!もう来んな!」(北斗)
長与のケガの状態は、ハレがひかないためまだハッキリしませんが…
「どんな手を使ってもクラッシュは結成させない」というのは本気のようです。
現段階のNDSの基本コンセプトは「あるゆる憎悪をいかにして買うか」実力派揃いなのに、あえてそれ以外の手段で勝つことによって、自分のファンすらも敵に回す。北斗選手が本調子に戻るまではおそらくこの路線でしょう。で、メドがついたら「凶器乱入うんぬん〜」言ってる奴に対して実力でねじ伏せると。…なんてヤな奴らなんだ!!これでアジャが来たら…。
|
 |